自治体プロモーション動画の制作ノウハウを高める「動画制作セミナーin世田谷区」を開催

伝わるショート動画はどう作るのか、プロ講師が秘訣を伝える



 NHK財団放送研修センターは、自治体プロモーション動画の制作のノウハウを伝えるセミナーを、3月10日(金)に世田谷区役所で開催し、広報広聴課の職員7人が参加しました。

 世田谷区は区の取組について広く住民に知ってもらおうと、ホームページでの情報発信に加えて、YouTubeに開設した公式チャンネルで、区が主催する審議会やシンポジウムなど、500本以上の動画を公開しています。しかし、長尺なこともあって、住民の視聴が伸びないのが悩みでした。そこで、住民が見やすく、より魅力的なショート動画を作成する方法について学びたいと放送研修センターに相談があり、セミナーの実施となりました。

 セミナーでは、長年NHKで映像の編集を手掛けてきたNHK財団放送研修センターの飯田講師が、審議会、シンポジウム、講演会の3つの素材を題材に、まずはそれぞれをCM風の30秒に編集した映像を上映。その上で「目を引くCM風の演出で見てもらうきっかけを作ることも必要だが、肝心なのは内容を伝えること」として、「ショート動画を制作するコツはNHKのニュース制作のノウハウと共通する」と指摘し、催しの内容を要約した原稿を準備し、編集を進める必要があると説明しました。

 またNHKでニュース取材を長年担当した桑代講師が原稿作成のポイントを解説。「区民の人達に最も伝えるべきことは何か」を明確にして原稿を組み立てるほか、動画に登場する人たちにどのような役割を担ってもらうかを考えながら、発言を切り取っていく必要があると説明しました。

 このあと参加者は、パソコンで編集ソフトを実際に操作しながら、長い動画をショート動画に編集する実習を行い、講師が、良い点、工夫が必要な点を指摘し、さらなるスキルアップのヒントにしてもらいました。



NHK財団放送研修センターでは、自治体向けに、動画制作のスキル向上をはかるセミナーを開催しています。


NHK放送研修センター / プロから学ぶ動画制作セミナー (nhk-cti.jp)