ホーム > 財団について > 経営計画(2018-2020年度)

経営計画(2018-2020年度)

 一般財団法人NHK放送研修センター(以下、「CTI」)は、NHKとともに培ってきた放送と研修のノウハウを生かし、社会に貢献するさまざまな事業を継続的に展開していきます。
 NHKグループは、東京オリンピック・パラリンピックに向け、最高水準の放送・サービスの提供を目指し、4K・8K放送を積極的に推し進めます。
また、放送と通信の融合が一層進みメディア環境の変化が加速する状況のなかで、「大切なことを、より深く、より身近に」伝える“公共メディア”への進化を目指しています。
 CTIは、そうしたNHKグループを支える人材の育成を担うとともに、放送界の人材育成、ことばコミュニケーション技術の普及をさらに進めるため、次に掲げる2つの施策を事業運営の柱として取り組んでいきます。
 また、コンプライアンスをはじめリスクマネジメントの推進を図り、信頼される財団にふさわしい業務運営を進めます。

1 人と仕組みへの積極的な挑戦

1

関連団体向け研修やインターンシップ、ケーブルテレビ局向け研修、話しことばセミナー等の実施体制を強化します。

1

CTIネットワーク基幹システムのセキュリティや研修支援機能を強化します。

2 研修環境向上のための継続的な挑戦

1

研修の水準向上のため、研修設備、IT環境、研修環境の整備を行います。

1

老朽化が進む研修用ハイビジョンスタジオ設備や機器類などの整備を行います。

 研修事業部は、こうした“公共メディア”への進化や働き方改革、グループ経営推進などを掲げたNHKの新しい経営計画に沿って業務の運営を進めます。
 職員研修については、“公共メディア”を担う人材を育成するため、6つの「公共的価値」に焦点をあわせたカリキュラムの一層の充実強化を図るとともに、働き方改革に資する研修や時代の変化に対応した新たな研修の開発にあたります。
 また、放送事業者・放送関連事業者からの要請にも応え、民間放送局やケーブルテレビ局など放送界を対象にした研修やセミナーもより充実させます。

 アナウンサーのグループである日本語センターは、2018年度からの3か年も、ことばコミュニケーション技術等の一般への普及事業に取り組みます。話しことばの通信添削、朗読講座や小中高校の先生を対象としたセミナーのほか、教育界、企業・団体等の要請に応えて、時代のニーズに適応した研修の充実を図ります。
 このうち、大学生セミナーは、放送界を目指す大学生を対象に東京、大阪、名古屋などで開催します。また、東京オリンピック・パラリンピックに向けて、目の不自由な方向けのテレビの副音声放送=ユニバーサル放送で、実況とともに色や形の描写などきめ細かく分かりやすい情報を盛り込みます。

 総務部は、リスクマネジメント活動を推進するとともに役職員のコンプライアンス意識の一層の徹底を図ります。また、「NHKグループ働き方改革宣言」に沿って、CTIの働き方改革を進めるとともに、効率的な業務運営を行います。
 公益目的支出計画を着実に実施するなど、一般財団法人としての使命と役割を果たしていきます。

〔経営計画の重点目標〕

Ⅰ 各事業の重点目標

 

1 「NHK職員研修」

 “公共メディア”NHKの担い手にふさわしい高度な専門性を発揮できる人材を育成します。倫理観、コンプライアンス意識の醸成、マネジメント力の強化、新たな課題に対応する専門能力の伸長などの研修を充実させます。また、「NHKグループ働き方改革宣言」の実現に向けた意識改革や組織風土作りのため、新たな研修やカリキュラムを開発します。さらに、グループ経営を推進するため、NHK関連団体についても、倫理観や業務知識を共有する研修の充実強化を図り、グループ一体としての総合力・制作力の向上に寄与します。

2 「放送界の人材育成」

 NHKがこれまで蓄積してきた放送技術、番組制作や取材等の高度な専門性、4K・8K放送などの最新のノウハウを提供する研修・セミナーを積極的に展開し、国内外の放送界の人材育成に幅広く貢献します。若者のテレビ離れが急速に進んでいると言われるなかで、大学生を対象にしたインターンシップに組織を挙げて取り組み、“公共メディア”NHKへの理解促進に努めます。

3 「ことばセミナー・講座」

 「話す・聞く」「読む」を軸に、ことばを自在に使ってより良い意思の疎通を図れるよう、アナウンサーの専門性を生かした以下の事業を実施します。
 「日本語センタースクール」には、「朗読・ナレーション教室」「話しことば専科」「最新アナウンスカレッジ」の3つのコースを用意します。このうち「朗読・ナレーション教室」では、“話すように読む”をテーマに、基礎・実力・上級・朗読サロンと4段階でステップアップしていきます。
 「全国巡回朗読セミナー」では、経験にあわせた3つのコースで朗読技術をともに学んでいきます。
 文部科学省の後援を得て実施する「先生のためのことばセミナー」では、2020年度新学習指導要領に盛り込まれる「主体的・対話的で深い学び」(アクティブ・ラーニング)で欠かせない「話す力」「聞く力」「話し合う力」「発表する力」など、必要な「ことば力」を磨きます。

4 「ことばコミュニケーション」

 教育現場や企業・団体からの要請に応え、「ことばコミュニケーション」の授業や研修を実施します。
 このうち企業・団体向けことば研修では、社会人のマナーや正しい敬語など新人研修の一部や、顧客のニーズを聞き出す聞き方や説得力あるプレゼンテーションなど中堅社員向けの研修、部下とのコミュニケーションを深めるリーダー・管理職向け研修などを行います。
 また、放送を通じた分かりやすく的確で豊かな「話しことば」の社会への普及、「人にやさしい放送」の充実にも貢献します。テレビ番組では、耳の不自由な人向けに生字幕放送や、目の不自由な人向けに放送内容を音声で補う解説放送にあたるほか、東京オリンピック・パラリンピックに向けてスポーツ実況においては、伝わりづらい周囲の状況なども含めて音声化するユニバーサル放送にも積極的に取り組みます。

Ⅱ 経営基盤整備の重点目標

1 内部統制の強化

 リスクマネジメント活動を推進するとともに役職員のコンプライアンス意識の一層の徹底を図ります。

  • リスクマネジメントを推進するため、理事長を委員長とする「リスクマネジメント委員会」が中心となり、CTIの円滑な業務運営を確保する体制を継続します。
  • コンプライアンスを徹底するため、年間を通じてコンプライアンス関連の研修を実施するとともに、通報窓口の周知・徹底を図ります。
  • こうした取り組みに加え、法令の改正等にあわせてCTIの諸規程を見直すなど、内部統制の充実・強化につながる施策を実施します。

2 働き方改革と効率的な業務運営の実施

 「NHKグループ働き方改革宣言」に沿って、働き方改革推進委員会を設け、CTIの働き方改革を進めるとともに、効率的な業務運営を行います。

  • 適正な勤務管理に向けた取り組みを一層進めるとともに、より働きやすい職場を目指してフレックスタイム制度の導入や在宅勤務制度などの検討を行います。
  • 会議の電子化などIT技術を活用した効率的な業務運営を目指します。

3 IT環境の整備

 NHKグループ全体で実施する“統合グループネット”(24時間365日集中監視体制)に参加し、ITセキュリティの強化を図ります。

 また、CTI独自にネットワークシステムの安定運用やサイバーセキュリティ対策など情報セキュリティの強化に計画的に取り組みます。

4 機材の整備

 機材の老朽化が進むなか、設備維持のため、NHK設備の更新と歩調を合わせて、計画的に機材更新を行っていきます。

 また、新しい技術を活用した研修に対応するため、4K・8K放送に関連する設備や測定器などを順次導入します。